東京新宿の老舗バーで
ピルのお話しませんか?
バーなかざき

 基礎#004 ピルの購入方法&病院選びのポイント

  • ドラッグストアじゃ買えません

 ピルは医療機関を受診し、医師の処方によって購入することができるお薬です。
ドラッグストアなどへ行っても直接買うことはできません。
 また低用量ピルは、保険適応外のお薬ですし、避妊は病気ではないことから、診察はすべて自費扱いとなります。

 主に産婦人科で処方されますが、小児科や内科でも扱っている場合もありますし、皮膚科、精神科でも治療に応用されています。
 ピルといえば「避妊」のお薬のイメージが強いかもしれませんが、ホルモンバランスの崩れからくる女性の病気や、不妊症治療にもピルは広く用いられています。ニキビ治療目的で皮膚科で処方され、あとから避妊のお薬だと知った人もいたり、ピルコミュのアンケートでは、避妊目的で服用している人は半分に留まっているほど、広く活用されています。…でも、治療目的でもお薬代に保険はききません。

 ☆諸経費、どのくらいかかる?

 1)初診料
   →各医療機関で定められています。
    目安はなく、1,000円程度から5〜6,000円、
    あるいはそれ以上の可能性もあります。
 2)診察料
   →診察内容によって異なります。
    ピル処方に必要なのは問診と血圧測定のみですが
    各医師の方針によって、血液検査や性感染症など
    最初から含まれる(5000円程度)こともありますが、
    会社の健康診断結果を持参すればOKな場合もあります 
 3)ピル1シートの代金
   →各医療機関で決めているので幅があります。
   おおむね2,500円前後というのが目安です。
   安いと1,780円、高いところだと5,000円以上したという
   コミュニティメンバーさんもいらっしゃいました。
   粗悪品〜ボッタクリという意味ではなく、医療設備や
   医師の器量・信頼料という見方も含めて判断しましょう。

[Key Word]

院内処方:その医療機関内、診察時や窓口でお薬を直接買えるシステム
☆院内処方の医療機関で飲みたいピルを扱っていなくても、希望のピルを院外処方してくれることもあります。ダメな場合もありますが、相談してみるのもいいと思います。

院外処方:その施設では薬の代わりに「処方箋」という紙をもらい、外部の処方箋薬局で薬は別に購入するシステム
☆処方箋薬局ではそのピルを扱っていなくても一両日中に取り寄せてくれるのがほとんどです。

 

  • 病院選びのポイントは?

 ピルを服用するということは、定期的に通い長期お世話になるということになります。
 行きづらい立地でうっかりピル切れ…!なんてことのないよう、通いやすい場所がいいでしょう。診察時間も重要。最近は夜間や土日もやっているレディースクリニックもあるので、ぜひ探してみましょう。
 何かトラブルがあったとき適切な対応をしてくれる、ピルに詳しい医師かどうか。機械的にピル処方をするだけでなく、各種検査・健診もしてくれるかといったことも重要になってきます。
 その両方を満たすなら、ピル専門サイトの病院検索(日本家族計画協会、OC-for-ME!など)や、女性のヘルスケアやOC普及を応援するオーキッドクラブのメンバーズドクター検索の活用をお勧めします。各サイトは、便利帳から選んでみてください。

 また、ピルは服用中にいろいろ疑問がわいてくるもの。気軽に質問できる、或いは受診のとき落ち着いて質問する時間を持ってくれるかなどもポイントになってきます。産婦人科でも、残念なことにアンチピル派な医師もいますので、受診時に説教を受けて渋々処方箋を書いたりピルを処方してくれない場合もあります。知識も古い情報のままだったり服薬指導も適切にできない医師も珍しくはないのでご注意を!

 ☆病院ホームページをみつけたらここをチェック!

 1)場所、診療曜日&時間、予約制などの基本情報
 2)ピルについての項目があるか
  →検査内容や料金も書いてあることも!
   逆になければ、例えば不妊治療や更年期に力を入れている
   傾向にある医療機関かもしれません。
 3)医師紹介
  →その医師名でググったりすると、
   著書や学会実績がHITすることもあるので更に安心。

 ☆電話ではここをチェック!

 1)受付の人の対応
   →忙しそうで質問しにくいとか丁寧で新設とか、
   その医療機関の雰囲気がわかります。
 2)ピルへの慣れ度
   →「ピルについて聞きたいのですが」と言って
   すぐ「はい、どうぞ」というか「えっ?えっと…ピル?」
   ピルを頻繁に扱っている=経験豊富な医療機関か、
   あまり慣れなくてよく知らない所か、すぐ判りますね!
 3)最初にかかる費用「総額」の目安
   →単純にピル1シートいくらという情報は当然ですが、
   受診の時には初診料と診察費もかかります。
   他に必要な検査があればその費用も聞きましょう。

☆オマケ☆
   まとめ買い割引や留学の人には1年分出せるとか、
   最近では学割や1シートタダになるポイントカードなど
   医療機関独自のサービスもあったりします♪

  • 受診のタイミングって?

 ピルは月経初日から服用開始します。なので生理が来たらその日にすぐ飲めるよう、あらかじめ手元に準備しておかなくてはいけません。

 ただピルだけというならいつでも構いませんが、せっかく受診するのですから必要な検査をきちんと受けられるよう、生理中は避けたいですね。
 乳がん検査や子宮&卵巣の様子をみてもらう場合は生理終了〜4日後くらいが理想的です。体がホルモンの影響を受けていない時期なので、胸の張りがないとか内膜が薄いなど、検査がより正確にできるからです。

 ピルを飲むメリットのひとつに「パートナードクターができること」を挙げたいです。避妊薬を出してくれる人だけでなく、妊娠出産や女性疾患全般を定期的にみてもらえるのは勿論のこと、風邪や花粉症、肩こりや冷え性の相談など、なんでも相談できる医師がいてくれることは、自分の体や健康に目を向ける最大のチャンスです。
 美容院やエステに行って美を磨くように、婦人科でも内面から美しくなりましょう!

 ☆病院ホームページをみつけたらここをチェック!

 1)場所、診療曜日&時間、予約制などの基本情報
 2)ピルについての項目があるか
  →検査内容や料金も書いてあることも!
   逆になければ、例えば不妊治療や更年期に力を入れている
   傾向にある医療機関かもしれません。
 3)医師紹介
  →その医師名でググったりすると、
   著書や学会実績がHITすることもあるので更に安心。

 ☆病院へ行くタイミング

  1)ピル処方だけ
   →いつでもOK

  2)ピル処方の機会に感染症検査を受ける場合
   →内診があるので、生理中は避けたほうがベター。

  3)ついでに乳がんや子宮がん検査を受ける人
   →生理直後〜4日目くらい

 

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