低用量ピルの飲み方
ピルは毎日同じ時間1日に1回、24時間おきに飲みます。
定時を守らないと血中濃度が不安定になり、
ピルの効果を充分に得られなくなることがあります。
◆定時に飲めなかった場合の対処方法→ 飲み忘れカテゴリ
最初のシートは、原則「月経初日」から飲み始めてください。
避妊効果はその日から得られます。
☆「月経初日」とは? 例1》 生理が夜10時に始まった(出血を確認した) 例2》
お昼休みに出血を確認し、夜寝る前に |
ほとんどのピルが「月経初日から」服用開始が原則ですが、
『サンデースタートピル』といわれる
シンフェーズ・ノリニールについてはその限りではなく、
「月経開始後、最初の日曜日から」飲み始めます。
この場合、最初の7日間は避妊効果はありません。
まだ慣れない服用開始初期ということで念のため2週間、
担当医師の方針によっては最初の1シートは
避妊効果を期待せず、コンドーム併用など
他の避妊方法でバックアップするよう指導されることもあります。
月経初日から毎日、実薬(じつやく)という、ピルの
ホルモン成分が入っている薬を21日間飲み、
そのあと7日間お休みします。
★21日タイプのピル ★28日タイプのピル →この7錠のことを偽薬(ぎやく)、或いはプラセボ、 |
この、実質ホルモン摂取をしない7日間を「休薬期間」といい、
その休薬期間中に「消退出血(しょうたいしゅっけつ)」という
生理のようなものが来ます。
ピル服用者の生理は、排卵を伴わない出血なので、
厳密には
生理ではない、別のメカニズムを持つ出血です。
ただ、これを正確に「消退出血」というかどうかは好みで、
すべてひっくるめて「生理」と呼んでしまうことも多いです。
消退出血が休薬期間の何日目に始まるかは個人差。
よく、「休薬初日に生理がない!」と
慌てて相談してくる人がいますが、
初日にすぐ出血する人のほうが少ないようです。
だいたい2~3日目ともいいますが、4~5日目の人もいます。
期間と出血量は、
内膜が薄くなっている分、服用前より軽いはずです。
だから生理痛も軽減されるんですよネ!
こういったことを、徐々に様子を見ながら把握していくと、
自分の生理の日がキッチリ予測できるようになり、
生理をずらしたりするのに便利です。
次のシートは休薬期間が明けてから!
つまり、いちばん最初の飲み始めから
28日間飲んだ翌日から新シート1錠目を飲む…
以降これを繰り返します。
最初の飲み始めと違って、無条件に21日+7日の翌日なので、
そのときまだ出血が続いていても
或いはとっくに終わっていても、
28日の翌日から1錠目を服用します。
ときどき、「飲み始めは生理初日」を順守して、
消退出血初日から次のシートを飲み始める…つまり、
休薬期間が7日でなく、4日くらいでも、
すでに次のシートを飲み始めてしまう誤解もあります。
その飲み方では、当然ながら正しく28日の服用周期にはならないので気をつけてくださいね。