飲み間違えた時の健康被害は?
ピルはもともと体内にあるホルモンと同じ成分ですし、低用量ピルはまさにその名の通り「低用量」なので、多少の飲み間違いがあっても、すぐに深刻な状態になったり救急車を呼ぶような事態に発展することは考えられませんので、まずはご安心を。
【少なく飲んでしまった場合】
効果がなくなって排卵が起きるなど、妊娠のリスクが高くなります。
月経周期を整える目的で飲んでいる人は、不正出血が起きたり生理が始まってしまうことも。
【多く飲んでしまった場合】
日常的にピルを飲んでも問題ない健康な女性であれば、間違った飲み方をしても、そう簡単に病気になったり体に害が生じることはありません。
飲み始めの頃吐き気などの副作用があった人は、お薬が多くなった影響で吐き気が出たりすることはあるかもしれませんが、様子を見ていれば落ち着きます。
もちろん少しでも体に不調を感じたり、不安な気持ちが払拭できないときは受診し、いつ、どのように何錠のんだかなど告げたうえで医師の指導に従ってください。
気付いたら曜日がすれていた!
“今”間違えたのではなく、飲んでいるシートのどこかで多く飲んでいたり飲み忘れてる日があったようだけど、それがいつのことかは不明・・・
飲み始めた曜日はずれていませんか?
数日前に不正出血がおきた、などといった心当たりはありませんか?
今となってはどうしようもありませんが、特に不都合がなければそのまま続けてしまっても構いません。
【避妊目的の場合】
続けた場合、継続して7日間確実に服用できるまでは避妊効果は過信せず、念には念をという意味で避妊のバックアップをしておきましょう。
7日以前に休薬に入ってしまう場合は、消退出血まで待ってください。
妊娠の不安がある場合、シート15錠目以降であれば、その日から飲みやめてしまいましょう。
生理を早めた調整をしたのと同じ飲み方です。
消退出血が早く来るので、出血を確認することにより妊娠は否定できます。
【生理周期を整えるために服用している場合】
飲み続けてしまいましょう。
既に不正出血があったか、近日起きるかもしれませんがそれも無視して続けます。
恐らく少量の出血ですぐに止まると思いますが、異常や不安を感じたら必ず受診を!
【その他、治療で飲んでいる場合】
飲み続けても飲みやめても即時に大きな悪影響はないと考えられますが、念の為医師や薬剤師の指導を受けて、対応方法を指導してもらってください。
さっき飲んだのに、また飲んじゃった!
定時に飲んだのに、飲み忘れてたと思って明日の分をウッカリ飲んじゃった!という相談もよくあります。
1日に2錠飲むことになりますが、多く飲む分にはそれほど問題はありません。
ただ残念ながら、ピルは飲み貯めができません。
明日以降も毎日続けて1日1錠、しっかり飲みましょう。
明日の分が前倒しになったことにより曜日がずれたり飲み終わる日が1日早くなるので、飲み間違えないよう気をつけてください。
上記のパターンではなくても、多く飲んでしまった場合、量に関わらず「毎日定時に服用」というサイクルは変えずに続けるということを基本にしておくと慌てずに済みますよ。